宙の春、欠けた歯車

【 オリジナル中編小説 / SF / 文庫 / 120P 】

 ところは宇宙、 人類の造り上げた幾つ目かの宇宙コロニー。
 ゴミ拾いの仕事に従事している口の悪い人型ロボット黒曜は、ある日仕事の途中で、どこからか逃げてきたらしい記憶のない幼い少女、ルルを拾う。
 成り行き上ルルを匿うことになった黒曜だが、 百年前の別のコロニーでの思い出話を彼女にしている途中、 突如として巨大なロボットに襲撃され、決死の逃避行を余儀なくされる。
 彼等の前に次々と現れる謎のロボットや人間たち、 それらの間に見え隠れする、 百年前からの呪いめいた因縁。
 ルルは何者なのか。 黒曜は彼女を守り通せるのか。そして彼等が否応なしに向き合うことになる、 あらゆる宇宙コロニーの根幹に関わる真実とは――。
 機械と人間、 完全なるものと欠けたるものの紡ぐ、やさしい宙の物語。

※《狼の巣》シリーズと少しだけ関連しています。
定価 700円(内税)
販売価格 700円(内税)

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